2014年12月20日に公開されたディズニーアニメ映画「ベイマックス」は、東京とサンフランシスコを融合した架空都市「サンフランソウキョウ」が舞台。
人々の心とカラダをケアするために開発されたロボット“ベイマックス”と、最愛の兄を失い、心に深い傷を負った天才少年ヒロ・ハマダとの絆を描いた感動アドベンチャーです。
そして、本作品の日本語吹き替え版では、菅野美穂と小泉孝太郎が声優デビューとなりました。
菅野美穂が演じているのは、亡き両親に代わり甥っ子のヒロとタダシを育てるキャスおばさん役。
小泉孝太郎は、ヒロの兄で科学者としても道しるべとなる兄・タダシ役。
ただ、劇場で映画を見たファンの評判は「思っていたのと違った!」と、宣伝から想像していたものとのギャップに戸惑いを隠せなかったようです。
そんなベイマックスの原作は、アメコミ「BIG HERO6」なのですが、映画の方では、ディズニーとマーベルとの調和がいい意味で、ファンの心をとらえたようです。
ベイマックスの声優(日本語吹き替え)
映画「ベイマックス」の日本語吹き替え版の声優を務めるのは、本作で声優デビューとなった菅野美穂と小泉孝太郎。
菅野美穂は、主人公のヒロと兄・タダシを育てるキャスおばさんの声を演じましたが、一行のせりふを30回やり直したこともあったといいます。
また、ディズニーファンの菅野美穂は「これまで見る側だったディズニー映画に声優として出演させていただいて光栄です」と大喜び。
「スタッフの皆さんは妥協もなくストイックな方で『声に芯を持たせてください』と初めて言われ、まだまだ勉強しなければいけないことがあるなと思いました」と話しています。
一方、小泉孝太郎は、ヒロの兄で科学者としても道しるべとなる兄・タダシの声を演じました。
実生活でも弟がいる小泉孝太郎は、「タダシとヒロの関係性っていうのはよくわかる」とコメント。
兄もいることから「兄が弟を思う気持ち、弟が兄を思う気持ち、こういう感覚ってあったよな」と、男同士のあの感覚というのは、初めての声優で役立ったと語っています。
こういった気持ちは、実生活で自分が経験してきたことを活かせたので、救われた部分があったようです。
■ベイマックスー川島得愛
■ヒロ・ハマダー 本城雄太郎
■タダシ・ハマダー小泉孝太郎
■キャスー 菅野美穂
■フレッドー新田英人
■フレッドの父親ー大木民夫
■ゴー・ゴー ー浅野真澄
■ワサビー武田幸史
■ハニー・レモンー山根舞
■ロバート・キャラハン教授ー金田明夫
■アリステア・クレイー森田順平
■将軍ー中田譲治
■アビゲイル・キャラハンー植竹香菜
■ニュースキャスター ーあべそういち
■警察官ー坂口候一
■Mr.ヤマー立木文彦
■女ボスー甲斐田裕子
■ヒースクリフーこねり翔
ベイマックスのキャストの評価
映画「ベイマックス」の日本語吹き替え版では、キャストの菅野美穂が、キャスおばさんの声優を務めました。
キャスおばさんを演じた菅野美穂ですが、声優が初めてとは思えないほど、なかなかの評価。
テレビ初放送となった際には、宣伝がバシバシ流れていました。
そんなベイマックスは、ケアするために開発されたロボットと、少年の友情を描いたストーリーになっています。
ですが、アメリカの原作「BIG HERO6」は完全なヒーローもの。
映画の主軸となるのは「BIG HERO6」のアクション部分と、これにベイマックスとの交流を混ぜあわせたエンタテインメントが、評判になりました。
映画自体は、舞台もSF日本だし、見ればすぐに日本人好みのヒーローアクション映画なのがわかります。
原作の「BIG HERO6」のイメージを表に出せば、まず売れなかったと思います。
しかし、宣伝を見ていると、ベイマックスがヒロに抱きついている様子が多数アップされ、後半では、原作のアクションを活かすため、アーマーを着せたロボット感も出ていました。
このギャップに映画を見たベイマックスファンからは、「いい意味で裏切られた」と評判になったのです。
そんな、本作品の日本版エンディング曲は、AIの大ヒット・ナンバー「Story」の英語バージョンが起用されていることでも話題となりました。
歌詞にある「1人じゃないから~私がキミを守るから~あなたの笑う顔が見たいと想うから」と歌うこの曲は、まさにベイマックスがヒロに語りかけているかのよう。
この曲を聴いたディズニー側のリクエストで、見事エンディング曲に抜擢されたそうです。
しかもこの曲は、未発表の英語バージョンが起用されたというのは必然だったといいます。
AIは起用されることが決まったことについて、このようにコメントしています。
「ディズニー映画は小さい時から大好きだったので、自分の曲が決まった時、うれしすぎました!『Story』ってところがまたピッタリだし、しかも今まで世に出てない英語バージョンで。本当にうれしいです!」。